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ガソリン車とは違うハイブリッドカー

ハイブリッドカーは低速度などの「燃費が悪い」時に電気で駆動するモーターを使って加速させるというものが多いです。ガソリン駆動になる際は、ある程度の巡航速度に達していて「燃費が良いとき」となります。そうすることで、排気ガスを10分の1程度に削減することに成功しています。温室効果ガスと言われる二酸化炭素、つまりCO2の排出に換算すると約半分も削減しています。

すでにガソリン車に乗り慣れている方であれば、「低速度走行の際の燃費の悪さ」がよくわかっているのではないでしょうか。エンジンをかけ、走りだすその瞬間、エンジンは走行中で最も燃費の悪い瞬間を迎えます。しかもその瞬間は何度も訪れます。車は一度走りだせばずっと走り続けているわけではありません。街中であれば何度も停止する必要があります。もちろん、信号を守るからです。

この低速度の状態と安定走行の状態は、街中であればその比率は低速度走行の方が多いのです。そして、その状態は圧倒的に燃費が悪いのです。長時間、燃費の良い状態で走行するには、高速道路などの長時間走行したままの道路を使用するしかありません。ですが、生活の中であまり遠出するようなことがない人は、「高速道路などはたまにしか使わない」ということも多いでしょう。

車は走り始めが最も燃費が悪く、加速するにつれその燃費が改善していきます。それはどんなに工夫しても変えられないことでした。燃費などの性能で「リッター何キロ」という謳い文句がありますが、これにはもれなく「最大」という単語が接続します。それは「安定走行時」の話であるからです。前述したように車が走行中の速度はさまざまです。そして街中の運転であれば圧倒的に低速度状態が多いのです。ですから、広告で謳われているような「リッター最大何キロ」というのは条件に左右される「最大スペック」のことです。実際の使用では、自身の乗り方では、「その半分だった」ということも珍しくないことです。「低燃費」ということは「環境性能」として謳われていますが、ガソリン車の場合は低速度の状態が多いとそのスペックが十分に発揮されないことになるのです。

ハイブリットカーは車にとって悩みのタネである「低速度」の状態に蓄電した電気を利用して「モーター」を回します。完全にモーターに切り替えるのか、モーターがアシストするのかは車種にもよるのですが、燃費が良くなる速度までモーターでアシストし、エンジンが効率的に稼働できるような状態になったら動力をガソリンエンジンに引き渡します。このような仕組みで劇的な燃費の改善を実現しているのです。

当然、低速度の状態ではエンジンが完全に停止するようなタイプの車もあります。そのことからハイブリッドカーはガソリン車とは全く違った「低速度運転感覚」をドライバーに与えるのです。ガソリン車に馴れた従来のドライバーがまず驚くのは、低速での「静音性」です。ガソリンではなくモーターが車を動かすのですが、あまりにも静かなのです。それは周囲の人がそこに車がいるかどうかわからなくなってしまうほどです。ハイブリッドカーはガソリンエンジンも稼働するとはいえ、そのような点ではまったく新しい乗り物といってもいいでしょう。

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